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課題当事者と解決者のような根本的な⽴場が異なる⼈同⼠が、複数の異なるスタイルの対話を経て、
⼀定の考えに到達するための⼿法として、⼤阪⼤学⽂学部臨床哲学教室で考案されました※。この⼿法を⽤いることで、
社会的コンフリクトが⽣じている問題について、⽴場の異なる⼈たちが、⽴場を超え、様々な⾓度から深く考え、
合意しうるあり⽅を主体的に探究できるようになります。COI-NEXTでは若者と親、⾏政、企業といった
多様な⽴場の⼈々全員で、互いの想いや課題に⽿を傾け、受け⽌め、寄り添い、
共に考えていく社会の仕組みの実現するために、対話コンポーネンツを導⼊していきます。
※ 臨床コミュニケーションのモデル開発と実践: 科学技術政策提⾔, [⼤阪⼤学], 2004.3.
対話コンポーネンツとは
本課題では第0コンポから第3コンポの4段階で実践
第0コンポ:起点づくり
事前調査や聞き取りを行うフェーズです。本研究では、「ライフヒストリー法」というインタビュー手法や形式を定めない対話イベントを用いています。
第1コンポ:問題の展開
論点の枚挙や自由な議論を行います。本研究では哲学対話の手法を用いて複数の立場による複数の見解を導き出そうと試みています。
第2コンポ:問題の一時解除
第0・第1コンポで得られた話題から、普遍的な「問い」をめぐる対話を実施します。ソクラティク・ダイアローグの手法を用い、違いを超えた共通の原理を探求します。
第3コンポ:問題への回帰
テーマに関する議論を実施し、行動原理の策定、行政への提言など、対話から得られた共通原理の社会への実装を目指します。
哲学対話のルール - 充実した対話のために
01.
発言する/しないは自由
02.
自己紹介は不要です
03.
自分の体験から自分で感じたことを自分の言葉で
04.
質問や異なる感じ方考え方も大歓迎!
05.
モヤモヤをヒントに!
- 対話のあとで
対話の中では⾔語化できないもどかしさや、ここでこんなことを⾔ってしまって良いのかという葛藤を感じたり、後から言いたかったことを思い出すこともあります。それも対話の味わいで次の対話につながる土壌となります。
哲学者がファシリテートするのはなぜ?
ソクラテスは「アブ」のようにひとを刺激したと⾔われています。
哲学対話では、哲学者のリードのもと、参加者それぞれが互いに
刺激し合って、新しい気づきを⾃分の経験から引き出します。
「当たり前」の裏にある経験を掘り起こして、それを⾔葉にしてはじめて、草の根の社会課題に⾏き当たることができるのではないでしょうか。
対話に参加する効果
対話を続けていくと、⾃分の考えがまとまり、⾃⼰の変容に気付きます。
また、発⾔している中で、⾃分でも気づいていなかった⾃分の考えや、
⾏動の理由に気づくこともあります。
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