日本における不妊の頻度—全国調査のご報告—
私たちの研究グループでは、2024年に全国の25〜49歳の女性1,200人を対象に、不妊がどのくらいの頻度でみられるかを調べる、日本で初めての全国規模の調査を行いました。
ここでの不妊は、世界保健機関(WHO)の定義にならい、「避妊をせず妊娠を希望しているのに、12か月以上たっても妊娠しない状態」としています。
調査の結果、結婚または同居している女性のうち、これまでに一度でも不妊を経験したことのある人の割合は 37.8% で、およそ 3人に1人 にあたりました。年齢が高い層ほど「これまでに経験した割合」が高い傾向がみられました。
また、いま現在まさに不妊の状態にある人の割合は、 結婚または同居している女性全体の中では6.5%、妊活中の女性の中では23.1% と推計されました。
この調査から、不妊は決してまれなことではなく、多くの方が経験しうる身近な健康課題であることが分かりました。今回明らかになった不妊の経験率は海外と比較しても高い結果でしたが、日本の人口構成自体の高齢化や、晩産化による妊娠しづらさ、日本の夫婦における性交渉頻度の少なさ等が関係している可能性があります。
調査の詳細はこちらからご覧ください。
Maeda E, Konishi S, Sunohara S, Jwa SC, Yokota I, Boivin J, Nomura K, Tamakoshi A. Prevalence of infertility among nationally representative women in Japan: A cross-sectional survey using a two-stage stratified systematic sampling design. Public Health. 2026 Feb;251:106092. doi: 10.1016/j.puhe.2025.106092.
リンク(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0033350625005384)
今回の結果が、不妊について安心して相談・受診できる環境づくりの一助となれば幸いです。調査にご協力くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。

